インクジェットプリントの印刷テストについては不定期に実施してブログやFACEBOOKにアップしてきましたが継続的に実施してこちらのページにまとめることにいたしました。
当社ではインクジェットでの名入れゴルフボールの印刷を始めて20年以上になりました。
ゴルフボールへの印刷の剥がれはお客様の関心事で、お問合せも多いことから印刷強度をUPすることが弊社の大きな課題になっていました。
下記のテスト内容より印刷強度はほぼご満足いただける状況になっていると考えております。
今後はSDGsに沿ったより環境にやさしい方法での印刷性能アップを進てまいります。
【ゴルフボール印刷剥がれ強度テスト内容】
「ゴルフ場で使用しても印刷部分が目立って剥がれない」ということが最終目標にしております。
ただ当社ではコースでの不確定な環境(石、岩、アスファルト等)は除外して、ゴルフクラブでボールを打った場合での強度のみのテストといたします。
またウェッジでゴルフボールの表面が削られる場合は除外させていただきます。
これらのことからドライバー、ミドルアイアン、ショートアイアンまでをテスト用クラブにいたします。
テストにつきましては当社社員(男性、ゴルフ歴約30年、ベストスコアー74、ドライバー平均飛距離約240~50ヤード)が室内ゴルフレンジで行います。
ゴルフメーカーやボールの種類によってトップコーティングが異なるためなるべく多くのボールを対象にしたいと思います。そのためテスト結果は逐次掲載になります。
テストの方法等でご質問やご希望がありましたら是非お問合せ下さい。
【インクジェット印刷強度テスト状況】
2021.9.11実施
テーラーメイド TP5の取扱いに伴って印刷強度テストを行いました。
■ テスト内容
日時 : 2021.9.11
場所 : 屋内ゴルフレンジ
テスト方法 : 印刷面にドライバー10打+7番アイアン10打の合計20打
(ドライバーヘッドスピード 約43~45m/s)
■ 総評
テーラーメイドTP5も他社のウレタン系ゴルフボールと同じく印刷密着度は良好でした。
またロングパッティングラインを最終18番ホールまで使用しても十分機能を発揮できると判断いたしました。(岩やアスファルトなどでのダメージは不明です)
2021.8.8実施
7/18の続きで同じ場所にさらに9番アイアンで7回ショットしました。
ドライバー 16打+7番アイアン 7打+9番アイアン 7打 = 合計30打
● ウレタン系の3個は密着度が強く下記の通りでした。
小さな傷が若干増えましたが7番アイアンの終了時とほとんど変わりがありません。
● 一般向けボールは傷がさらに多くなりました。
予想通り9番アイアンはボールの表面を削る力が強いことがわかります。
【総 評】
合計30回のフルショットでの上級者向けウレタン系ゴルフボール(タイトリスト左上、ブリヂストン右上、スリクソン下)の密着度は全てとても満足のいく驚きの結果でした。
この印刷結果で今後お客様に自信を持ってとても剥がれにくい(剥がれないとは言い切れませんが)とご説明をしていけると思います。
一般向けボールも従来このショット回数での剥がれでしたら良い結果ではありますが、ウレタン系ボールの好結果を目の当たりにしますと、今後より強度アップの可能性を探ってみたいと考えております。
2021.7.18実施
7/11の続きで同じ場所にさらに7アイアンで7回ショットしました。
ドライバー 16打 + 7番アイアン 7打 = 合計23打
● ウレタン系の3個は密着度が強く下記の通りでした。
タイトリスト PRO V1x ・・・ ほぼ無傷(剥がれ無し)
スリクソン Z-STAR ・・・ 1ミリ以下の傷が2ヶ所
ブリヂストン TOUR B X ・・・ 1ミリ以下の傷が1ヶ所
※ 画像は反射光で傷に見える部分があります。
● 一般向けボールは傷がだいぶ多くなりました。
ゼクシオ プレミアム ・・・ 1ミリ以上の傷が4ヶ所、1ミリ以下の傷が約5ヶ所
白無地ボール ・・・ 1ミリ以上の傷が4ヶ所、1ミリ以下の傷が多数
※ 画像は反射光で傷に見える部分があります。
● ロングパッティングライン
タイトリスト PRO V1x ・・・ ほぼ無傷(剥がれ無し)
スリクソン Z-STAR ・・・ 1ミリ以下の傷が4ヶ所
ブリヂストン TOUR B X ・・・ ほぼ無傷(剥がれ無し)
ゼクシオ プレミアム ・・・ 傷多数(左上)
※ 画像は反射光で傷に見える部分があります。
【総 評】
同じ印刷面にドライバー16打+7アイアン7打の計23打でも上記の内容は驚くべき良い結果でした。
メーカープリントと比べても遜色のない印刷強度を実現できているかと思います。
ウレタン系ボールは3メーカーとも印刷密着度が強いのは各社トップコーティング剤は企業秘密で異なると思いますが材質が同系統のためこの結果になるのかもしれません。
一般向けボールの印刷密着度が劣るのはトップコーティング剤がウレタン系ボールに使用するものと異なるのが原因の可能性が考えられます。今後このあたりのボールのテストを進めてみたいと思います。
1ラウンドをドライバーやアイアンでフルショットする回数が40~50ショットとして、印刷面へのショットが万が一2回に1回としても、お客様にご理解いただける印刷強度を保持できているかと思います。
(ただしコースでのアスファルトや岩、石など衝撃やヘッドスピードがテストを超える場合につきましては何卒ご容赦ください)
2021.7.11実施
7/3の続きで同一印刷位置にドライバーで9回~16回目のショットを行いました。
● 5個のうち3個は全くの無傷でした。
(タイトリスト PRO V1X,スリクソン Z-STAR,ブリヂストンTOUR BX)
● 2個は傷、剥がれが見られました。
(ゼクシオプレミアム,プリント専用無地ボール)
● ロングパッティングラインも無傷でした。
(タイトリスト PRO V1X,スリクソン Z-STAR,ブリヂストンTOUR BX,ゼクシオプレミアム)
【総評】
同じ印刷面に16回ドライバーショットしての上記の結果は従来の印刷に比べて驚異的な強度があります。
傷や剥がれが出た2個についてはボール自体にも擦れた跡があることから剥がれというより削れと判断できるかと思います。印刷面が削れて取れるのは従来のパット印刷でもあることで、印刷強度(密着度)では判断できないものと考えられます。ただこの削れた部分にさらにダメージを与えるとどのような剥がれ方をしていくのかを調査していきます。
次回はアイアンでの印刷強度についてもテストをしていく予定です。
2021.7.3実施
【総評】
2021.7.3のテスト結果は前回に続いて傷や剥がれが全く見られない状況でした。
大手3メーカーのウレタン系ボールのほかゼクシオプレミアムと韓国製OEMボールでの結果はほぼ同じになりました。
ドライバー8回ショットでこの結果は過去にない良い結果ですが、さらにどのくらいのダメージで剥がれが出てくるのかを確認ながら、他のメーカーのボールへのテストも広げていきます。
※ ロングパッティングラインも一緒にテストしました。
ドライバーでそれぞれ7回ショットした結果になります。こちらも特に傷や剥がれはありませんでした。
過去の履歴
2020.5.12
※こちら以前についてはFacebookでご覧ください。
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